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勃起のメカニズムを解析しよう!生涯現役が夢ではなくなる?

2020年05月30日

男性にとっては勃起現象はあまりにもありふれたものですが、そのメカニズムについてはペニスに血流が流れ込む、程度の認識しか持っていないのではないでしょうか。人間だけでなく哺乳類全般で観察される事象なので、一見すると単純なメカニズムのようにイメージを抱きがちですが、正常に機能するには案外複雑な機構が綿密に機能することが必要で複雑な仕組みになっています。勃起がおきて、その状態が維持されるためには。血管や神経組織などが正常に働き、関係する様々な物質が生成放出される必要があるのです。男性の性機能そのものの勃起現象はどのようなメカニズムで起きているのでしょうか。

男性のペニスには左右対称の陰茎海綿体と、その下に位置する尿道海綿体が通じていますが、このうち勃起に関係するのは前者です。海綿体は毛細血管が網目状にあつまったスポンジのような組織で周辺を分厚い白膜でおおわれています。平常時は海綿体の筋肉(平滑筋)も血管も収縮した状態です。

ところが男性が性的刺激を受けると、脳内の中枢神経が興奮し、伝達が脊髄神経を経由してペニスに伝達されます。曽於の結果、体内では一酸化窒素が大量に放出されて勃起の端緒になるわけです。一酸化窒素には欠陥拡張作用があるので、陰茎海綿体やその周辺の動脈はゆるみはじめ、大量の血液がペニスに流入してきます。一気に血液が流入してくると、網目状の無数の毛細血管に血液が流れ込んで、血液の圧力でペニスが硬くなります、これが勃起状態です。

血液が流れ込むことが勃起において重要な機能を果たしていますが、それと並んで重要なのはサイクリックGMP(グアノシンーリン酸)という物質です。これは体内で生成される血管拡張成分で、一酸化窒素が放出されるに伴って、サイクリックGMPも増加し平滑筋を弛緩し、ペニスを硬くする作用を発揮します。しかし、この時には同時に、サイクリックGMPを分解してしまう酵素PDE5(ホスホジエステラーゼ)も増加しています。勃起状態ではペニスを固くする物質と、その作用を邪魔する化学物質とがせめぎ合いを演じていると例えることができるわけです。

このメカニズムを利用して主なED治療薬では、PDE5酵素の活性を抑制する作用にすぐれたタイプの薬が服用されることが多くなっています。なぜならED患者のかたでは、PDE5の活性が優位になっていることが多いためで、PDE5の作用を抑制しサイクリックGMPの作用をサポートすることで、十分な勃起機能を期待できるからです。